- 第79回
日本温泉気候物理医学会
総会・学術集会 - 会長 出口 晃
( 小山田記念温泉病院内科部長 )
2014年5月11日（日）～14日（水）の４日間、京都市において第79回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会を開催させていただきます。本学会（the Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine、BCPM）は1935年に設立された歴史ある学会であり、会長の重責を感じております。第79回大会を実り多き学術集会とするため、鋭意準備を行っております。
2014年は、39th World Congress of International Society of Medical Hydrology and Climatology(ISMH)も同一日、同一会場で開催されます。第1回ISMH大会は1921年にパリで開催されました。2012年にはグラナダ（スペイン）で第38回大会が開催されましたが、38回連続ヨ－ロッパで開催されています。39回目にして初めてヨ－ロッパ以外で開催されるのですが、それが京都です。2014年はヨ－ロッパを中心に多くの国の温泉研究者、多くの国の温泉医学会の役員が日本に来ます。温泉大国である日本の温泉気候物理医学の研究結果を世界にアピ－ルする良い機会です。多くの学会員の参加・発表を期待しています。なお、BCPM学会では、原則として日本語での発表とさせていただきます。
BCPM学会の目的は、温泉・気候・物理医学の学術研究ならびにその応用を推進することです。浮力・温熱・水抵抗等のsimpleな刺激で生体がどのような反応を示すのか？このような刺激をどのように組み合わせていくことにより疾病の治療が可能なのか？当学会が社会的にどのような貢献を行うべきなのか？このような観点よりシンポジウムを構成いたします。
日本医学会は1902年に創設され、現在108学会が参加しています。BCPM学会も1935年設立時より日本医学会に参加しています。自然の力に対する人間の反応を観察し、疾病治療に生かそうという学会は、108学会の中でも数少ないと思います。数多くの独創的な発表を行っていくことは、日本医学会に対する本学会の貢献の一つだと思います。
現在、BCPM学会は８つの委員会を組織し、日々活動を行っています。教育講演・パネルディスカッションでは、委員会の活動の一部を取り上げます。学会員の皆様にも委員会活動の一端を知っていただきたいと考えています。
今回は、ISMHと同日開催であるということにより、温泉地ではありませんが、京都市で行います。BCPM独特の研究成果を世界に発信する良い機会だと思われます。学会員以外の関連領域の研究者の参加も期待しております。より良き学会とするため、多くの会員の参加、多くの会員の発表をお願い申し上げます。
